葬式などの場合には必ず参列した人が行うと言う光景があります。それがお焼香です。香を焚くと言う行いです。これは、即ち亡くなった方のために、私たち生きている人間が、死者に対して、どうか安らかに眠ってくださいと言う敬意の表れでもあり、そのために浄化すると言う意味でも香り豊かな香を焚いて拝むと言う儀式でもある訳です。これは昔から伝わる仏教としての亡くなった方に対しての供養の一つと言う訳です。ただ、この香を焚く、即ち焼香と言うのは、葬儀だけではなく、その他の様々な仏事でも行われます。
そして、その作法ですが、基本的には、自分の順番が来たら、席を立ち、焼香台に移動してまず遺族に一礼し、焼香台に近付き遺影に一礼するのが始まりです。そして、これはそれぞれの宗教で異なる場合もありますが、それに合わせた回数の焼香をして合掌します。そしてまた遺族に一礼して自分の席に戻ると言うのが一般的な作法であり、死者に対しても、また儀式に対しても失礼のないマナーと言う事になります。そして、間違って欲しくないのが、順番です。
まず肝心要な喪主が筆頭に立って行います。もちろん、死者に対して、そして儀式に失礼のないように、ひとりずつ行うのが基本です。喪主の次は、とにかく故人に対して、関係が深い人から順に行うと言うのが作法と言う事になります。その際は、必ず数珠を手に、行った後は、必ず合掌する事を忘れてはならないのがこの行いのマナーです。