日蓮宗の葬儀において大事なことというのはいくつかあります。それが題目です。これは南無妙法蓮華経という題目を唱えることです。この7文字にすべての功徳が詰め込まれているとされており、これを唱えることによって、信仰が認められるということになり、成仏に繋がるとされているわけです。
日蓮宗の葬式の場合、信仰が割りとはっきりとしているのが特徴です。道場偈と呼ばれる声明曲である道場偈をまずは流すことになります。そして、三宝礼という礼拝を行うことになります。その後、勧請を行い、という流れになります。
最終的に引導を渡すということは他の宗派と同じになります。また、この宗派の特徴の一つとして戒名を法号と呼びます。これは日蓮宗のみではないですが、こちらも覚えておいたほうがよいでしょう。生きているうちにやることが殆どですから、葬儀でも授戒という作法はないです。
こうしたところが主な特徴としてあることになります。参列する側としてこれらの作法に従うことは必要性がないともいえますが、知っておくことには意味があるといえるでしょう。それなりの地位であればこの手の知識というのは少なからず持っていた方が良いということになります。